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コアジサシのアジ太郎のお話
コアジサシのアジ太郎のお話
 キュイ、キュイ!オレの名前はアジ太郎。オレたちコアジサシは、夏が近づくと、海を越(こ)えて(1)
海を越(こ)えて(1)
コアジサシは、夏になると東南アジアの国々から日本にやってきて、卵(たまご)をうみ、子育てをする「夏鳥(なつどり)」です。ツバメなども代表的(だいひょうてき)な夏鳥です。
日本にやってくるんだ。どんな危険(きけん)が待っていてもへっちゃらなのさ!さて、そろそろ旅の疲(つか)れもとれたことだし、ステキなガールフレンドでも見つけようっと。おっと、あそこにいるのはサシ美ちゃん。あいかわらずかわいい子だなあ。さっそくサシ美ちゃんが大好きなお魚をキャッチ(2)
お魚をキャッチ(2)
コアジサシは、空中で獲物(えもの)となる小魚を見つけ、ねらいをさだめた後、ダイビングして水にもぐり、獲物をとらえます。コアジサシは主に魚を食べますが、まれにエビや昆虫(こんちゅう)などを食べることがあります。
して、それをもってプロポーズ(3)
プロポーズ(3)
オスは自分が気に入ったメスに、小魚などの食べものをプレゼントします。この行動を求愛給餌(きゅうあいきゅうじ)といい、コアジサシの他に、カワセミなどの鳥もこの行動を行います。
しに行くぜ!あれ、ふられちゃった!そんな~。

 ふう、あれからどうにかOKをもらって、カップルが成立(せいりつ)したぜ。次は巣を作る場所(4)
巣を作る場所(4)
海岸や河口、埋め立て地など、草があまり生えていない、砂や小さな石などが地面をおおっているところに巣を作ります。巣は地面に浅(あさ)いくぼみを掘(ほ)って、そこに2~3個の卵(たまご)を産(う)みます。なお、ほかの仲間とともに集まって繁殖(はんしょく)を行います。
をさがさなきゃ。それにしても、昔にくらべたら、安心して巣を作れる場所がへってきた(5)
巣を作れる場所がへってきた(5)
コアジサシがよく巣を作る埋(う)め立て地の開発や、巣がある場所への車の侵入(しんにゅう)などで、巣が作れる場所が減(へ)ってきています。コアジサシが巣を作れる場所は、全国で50か所にも満(み)たないと言われています。
ような気がするなぁ。今はどこの海にも人間がいるからなぁ。でも、人間の中には、ぼくたちの巣が作れる場所がへってきたっていうことを知っているヤツがいるらしい。海岸にロープをはって、ぼくたちの巣の場所を守ってくれている(6)
守ってくれている(6)
東京都や千葉県など、コアジサシが飛(と)んでくる地域(ちいき)の中には、行政(ぎょうせい)やNPO団体などが協力(きょうりょく)して、繁殖地(はんしょくち)に車が入れないようにし、さらに巣をつくった場所に柵(さく)やロープを設置(せっち)するなどの保護活動(ほごかつどう)を行っているところもあります。
っていう話を仲間から聞いたことがある。そこにいってみようっと!

 よ~し、巣ができたぞ!巣ができたらあとはいよいよ産卵(さんらん)さ。たのむぜ、サシ美ちゃん!いよいよオレもパパになれるんだ。ただ、卵(たまご)が産(う)まれたあとも卵(たまご)をあたためるサシ美ちゃんに魚を運ばなきゃいけないんだ。男はつらいぜ。ちなみに卵(たまご)はオスとメスが交代しながら温めるんだ。オスは少しだけなんだけどな。で、卵(たまご)を温めるときに注意しなくちゃいけないのは温度なんだ。暑い日はぎゃくに卵(たまご)を冷(ひ)やす(7)
卵(たまご)を冷(ひ)やす(7)
日中、気温が高くなると、卵(たまご)が温まりすぎないようにするために、卵を温めている親は水浴びをし、そのぬれた体で卵を冷(ひ)やします。
こともあるんだぜ。こうして20日くらい温めれば、かわいいヒナがかえるんだけど、卵(たまご)からかえったあと(8)
卵(たまご)からかえったあと(8)
コアジサシは水に飛びこんで魚をとるという、むずかしい方法(ほうほう)で食べ物をとります。そのため、産(う)まれたばかりのときはもちろん、子どもが飛(と)べるようになってからも、親鳥は子どもが一人前になるまで、しばらく食べ物をあたえます。
もしばらく食べ物をあたえ続(つづ)けなければならないし、ヒナを天敵(てんてき)のカラスやチョウゲンボウから守らなくちゃいけないし。ホント、子育てって大変(たいへん)だ。無事(ぶじ)、子育てが終わったら、子どもたちと一緒(いっしょ)に海を渡(わた)り、南の国へ帰って行くぞ!

 

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