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ハシビロガモのヒロコちゃんのお話
ハシビロガモのヒロコちゃんのお話
 わたしはハシビロガモのヒロコといいます。みなさんよろしくね。わたしは渡(わた)り鳥。冬になるとロシアなどの北国から飛(と)んできて、寒さをしのぐ冬鳥(1)
冬鳥(1)
夏は、ロシアなどの北国で子育てをおこない、冬に寒さをしのぐために日本などに南下(なんか)してくる渡(わた)り鳥を、冬鳥といいます。
です。そしてオスのほうが派手(はで)(2)
オスのほうが派手(はで)(2)
オスは頭が光たくのある緑色で、むねの白や、お腹(なか)の赤茶色が目立ちます。
で、メスの私は地味(じみ)なカモです。なぜ地味(じみ)なのか(3)
なぜ地味(じみ)なのか(3)
ハシビロガモをはじめ、カモたちはタカなどの猛禽類(もうきんるい)にねらわれるため、まわりの環境(かんきょう)にとけこむ地味(じみ)で目立たない姿(すがた)をしています。しかし、冬のオスだけは、メスと番(つがい)になるために、きれいな羽になって、アピールをするのです。
は、理由があるのですよ。

 ハシビロガモという名前が、すこしユニークですって?なぜこのような名前になったかといいますと、わたしたちのクチバシの形(4)
クチバシの形(4)
はばが広く、水面にクチバシをつけて水をすいこみ、植物のタネやプランクトンをこしとって食べるのに適(てき)しています。
が理由なんですよ。よく見てくださいね。他のカモの仲間(なかま)たち、たとえばカルガモさんと比(くら)べると、クチバシが大きくてはばも広くなっているでしょう?それで「はしびろ」って名前が付けられたのです。おもしろいことに、ヨーロッパではショベラー(5)
ショベラー(5)
英語(えいご)の名前が、ショベラー(Shoveler)といい、ショベルの形から名づけられたようです。
って呼(よ)ばれていますわ。これは、クチバシの形が、土をほるシャベルに似(に)ているからみたいね。人間も、わたしたちのこと、よく観察(かんさつ)しているわよね。感心しちゃうわ。

 でも、このちょっと変(か)わったクチバシの形のおかげで、食べもの(6)
食べもの(6)
水中のプランクトンを好(この)みますが、植物のタネや昆虫(こんちゅう)なども食べます。
がとりやすいのですよ。わたしたちが好(す)きなのは、水面に浮(う)かんでいるプランクトンなんですけど、大きなクチバシだと、すごくとりやすいの。しかもこのクチバシの横(よこ)には、細(こま)かいブラシ(7)
細(こま)かいブラシ(7)
ハシビロガモのクチバシの横には、細かいブラシのようなものがついていて、水中のプランクトンなどがこぼれ落ちないようになっています。
のようなものがついていて、小さなプランクトンがこぼれないようになっているんだから。すごいクチバシでしょ!

 でも、おどろくのはまだ早いわよ。わたしたちには必殺技(ひっさつわざ)(8)
必殺技(ひっさつわざ)(8)
ハシビロガモが何羽かいると、グルグルとうずをまくように泳ぎ、プランクトンなどを中心にあつめて食べる動きをします。
もありますの。それは、水面を数羽でグルグルとまわりながら泳(およ)いで、プランクトンを自分たちの中心に集めて食べる方法(ほうほう)なのです!すごいでしょう?オスと2羽になったときでも、かれがプランクトンを集めてくれたりもするの。これはプロポーズみたいなものなのよ。
 冬から春にかけて、公園の池などで、オスメス仲良(なかよ)く泳いでいる姿(すがた)をみかけたら、必殺技をだしていないか、観察(かんさつ)してみてね!

 

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