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ウグイスのウグ子のお話
ウグイスのウグ子のお話
 「ケ、ケキョケキョ、キョ、ケ、、、」うーん、うまく鳴けない(1)
うまく鳴けない(1)
春の早いころ、「ホーホケキョ」ときれいに鳴けないウグイスのオスもいます。
まだうまく鳴けない声のことを「ぐぜり」といいます。
な~。あ、ぼくはウグイスのウグタロウ!いま、君の街(まち)の林の中で、いっしょうけんめいさえずり(2)
さえずり(2)
ウグイスのオスをはじめ、いろいろな鳥のオスがメスにアピールする声のことです。ぐずりがなおると、「ホーホケキョ」ときれいに鳴きます。
の練習をしているんだ。なぜかって?だってもうすぐ春本番だよ!ぼくたちウグイスのオスにとって、春は子育ての季節(きせつ)!だからきれいな声でメスの気をひこうと思っているのさ。ぼくらはひっしなのに、人間は「春だな~のどかだな~」なんていい気なものだよ!だいたい、ぼくら秋からこの林にいた(3)
秋からこの林にいた(3)
ウグイスは、春から夏に山で子育てをし、秋になると街(まち)などの低地におりてきて、冬をすごします。
んだぜ!ただ、冬は子育てをしないので、「ホーホケキョ」とは鳴かずに、「チャッチャッチャ」(4)
「チャッチャッチャ」(4)
ウグイスが、冬に鳴く声です。この声を聞いたら、ヤブの中で動くカゲをさがしてみましょう。
という感じで、地鳴き(じなき)というめだたない鳴き方をしていただけなのにね。まあ、ヤブの中が好き(5)
ヤブの中が好き(5)
ウグイスは、ササ原やヨシ原、低木のしげみなど、身をかくすことができる植物の中をいどうすることを好(この)みます。
だから、みんなに気づいてもらえないのも、しかたがないか、、、。とにかく、がんばって練習して、「ホーホケキョ」っていい声で鳴けるようにならなきゃ!きれいな彼女(かのじょ)をみつけて、子育てのためにいっしょに山にかえるんだ!

 そういえば、今ウメの花がきれいに咲(さ)いているね。人間は、「ウメにウグイス」というイメージが昔から大好きで、早春のすばらしさを絵や詩にしたんだけど、じっさいの自然(しぜん)では、ぼくらはあまりウメの花にいかない(6)
あまりウメの花にいかない(6)
ウグイスは甘(あま)いものが好きですが、茂(しげ)みの中ような暗い場所が好きなので、ウメの花の蜜(みつ)を吸(す)いに、ひらけたところに出てくることはあまりありません。
んだ。それよりも、ウメの花の蜜(みつ)が大好きなメジロさんやヒヨドリさん(7)
メジロさんやヒヨドリさん(7)
メジロやヒヨドリは、木の花の蜜(みつ)が大好きです。ウメ、サクラのほか、冬に咲(さ)くツバキやサザンカにもやってきて、花粉(かふん)を運ぶ役目もしています。
の方が見やすいかも。

 最近(さいきん)、こまったことがあってね、、、。それは、まちにぼくらの大好きなヤブが少なくなっていることなんだ。なんせぼくらは地味な体をいかして、天敵(てんてき)に見つからないようにヤブからヤブへ飛んでいくので、街にヤブがなくなるとかくれ場所がなくてこまっちゃうんだよ。あともう一つ。最近(さいきん)、ぼくらウグイスに負けないくらい、いい声で鳴く外国の鳥(8)
外国の鳥(8)
ペットとして飼(か)っていたソウシチョウやガビチョウなどの鳥がカゴからにげて、日本にすむようになってしまいました。ウグイスやオオルリなど、日本に昔からすんでいる鳥の生活する場所をうばってしまうことが心配されています。
がいるんだよ!あいつらがいると、ぼくが生活しにくくなっちゃう!もともと人間が持ってきたっていうじゃないか。なんとかしてくれよ~。

 

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