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オオヨシキリのよっちゃんのお話
オオヨシキリのよっちゃんのお話
 ギョギョシ、ギョギョシ、ギョギョシ、!!!ぼくはオオヨシキリのよっちゃん。いや~、はるばる日本までやってきましたぁ!けっこう遠かったな~!ボクたちオオヨシキリは、冬は日本よりも南の暖(あたた)かい場所(ばしょ)(1)
日本よりも南の暖(あたた)かい場所(ばしょ)(1)
オオヨシキリは、冬の間は東南アジアなどの暖(あたた)かい場所ですごします。
にいるんだけど、春が終わるころになったら日本や中国といった北の国に飛(と)んでくるんだ。

 実はぼく、今年はちょっとガンバって他のオオヨシキリのオスよりも早く飛(と)んできたんだぜ!どうしてだ分かるかい?ここの草はらは広々してよいところだろ。こういったヨシがたくさん生えているような場所は、近ごろなかなか見つからないんだ。だから他のヤツに取られないように、急いで飛んできたってわけさ!そして巣(す)を作る場所を決めたら、ヨシ(2)
ヨシ(2)
水辺(みずべ)に生える背(せ)の高いイネ科の植物で、大きなものは高さ3m以上(いじょう)にもなります。広いヨシ原には、オオヨシキリの他に、チュウヒというタカの仲間やヨシゴイなどのサギの仲間、クイナの仲間など、さまざまな鳥たちが暮(く)らしています。
の先っぽや木の枝(えだ)みたいな声がよくひびくところで大声で鳴いて、「オレの場所だぞ!」ってアピールすることも大事なんだ!この声が目立ちすぎて、人間には「行行子(ぎょうぎょうし)」なんて名前(3)
「行行子(ぎょうぎょうし)」なんて名前(3)
「ギョギョシ、ギョギョシ」という大声から、別名(べつめい)がつけられました。この別名は、俳句(はいく)をつくるときの季語(きご)と言う、季節(きせつ)をあらわす言葉にもなっています。
もつけられたけど、そんなこと気にしてられないな!

 どうして広~~いヨシ原が良(よ)いかっていうと、ヨシ原のような背(せ)の高い草むらの中に巣(す)(4)
巣(す)(4)
ヨシの葉やかれた茎(くき)、時にビニルひもなどを使い、オワン形の巣(す)をつくります。
を作れば、空からやってくる天敵(てんてき)(5)
天敵(てんてき)(5)
チョウゲンボウなどの猛禽類(もうきんるい)やカラス、ネコ、アオダイショウなどにねらわれます。
にもどこだか分かりにくいし、下が湿地(しっち)だとネコなんかも歩きにくいから安全なんだ。しかもボクたちオオヨシキリは、一夫多妻性(いっぷたさいせい)(6)
一夫多妻性(いっぷたさいせい)(6)
オオヨシキリは、一羽のオスが、数羽のメスとそれぞれ子育てします。オスは最初(さいしょ)のメスが卵(たまご)を抱(だ)きはじめると、またさえずりをはじめて、次のメスを探(さが)すようです。
といって、2羽も3羽も奥さんをもらってもいいんだ。だから、広いヨシ原があれば、それだけヒナのためのエサも採(と)りやすくなって、たくさんのメスと巣をつくって子育てできるってこと!たくさん子孫(しそん)を残(のこ)すことがボクの仕事だからね!

 おや?、あっちから「ギョギョシ、ギョギョシ」という声が聞こえるぞ?!なんてこったい・・・。ぼくがせっかっく先週から「ここはオレのナワバリだ!」と近くのハンノキの枝(えだ)の上で鳴いていたのに!いったいどこのオスだ!まったく!大声で鳴いて、驚(おどろ)かさなくちゃ!!!おまけに、もうひとつ気ををつけなくちゃいけないのは、カッコウ(7)
カッコウ(7)
オオヨシキリと同じく、夏に東南アジアから渡(わた)ってくる夏鳥です。オオヨシキリやホオジロなど、いろいろな鳥の巣に卵(たまご)を産(う)んで、自分の代わりに育ててもらいます。この行動をたく卵(らん)と言います。
ってやつさ。あいつら自分で子育てしないで、ぼくらの巣(す)に卵(たまご)を産(う)みにくるとんでもないヤツなんだ!この辺ではあんまり見かけないけど、「カッコー、カッコー」って声がしたら注意(ちゅうい)しなくちゃ!

 

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