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ツグミのツグ美のお話
ツグミのツグ美のお話
 キュキュキュ!わたしの名前はツグ美!秋になって寒くなってきたから、北の国から海をこえて日本にやってきた(1)
海をこえて日本にやってきた(1)
ツグミは、冬鳥といわれる鳥で、秋に日本より北のシベリアなどから渡(わた)ってきて日本で冬をこし、春には北へもどって繁殖(はんしょく)を行います。
の!友だちの中には日本じゃない所(2)
日本じゃない所(2)
すべてのツグミが日本で冬をすごすわけではなく、中国や台湾(たいわん)などで冬をすごすツグミもいます。
に飛(と)んでしまった子もいるけど、まあ、しかたないわね。

 しかし日本は温かいわ~。わたしたちが夏の間くらしている場所は、冬になると、たくさんの雪が積(つ)もってしまう、とても寒い場所。つまり冬の間は食べ物がほとんどとれなくなってしまうから、その間は食べ物がたくさんある日本でくらすってわけ。だからその間は、みんなよろしくね!

 あ、そういえばさ~、昔は人間たちが、渡(わた)ってくるわたしたちの仲間を網(あみ)で捕(つか)まえて食べていた(3)
網(あみ)で捕(つか)まえて食べていた(3)
かつては、北陸(ほくりく)や岐阜県(ぎふけん)などの渡(わた)りのルート上で、かすみ網(あみ)と呼(よ)ばれる仕掛(しか)けを使って大量(たいりょう)のツグミが捕(つか)まえられ、食用(しょくよう)にされていました。現在(げんざい)ではかすみ網(あみ)を使うこと、持つことなどは禁止(きんし)されていて、捕獲(ほかく)されることはなくなりました。
って聞いたことがあるわよ。最近(さいきん)はそういうことがなくなったらしいけどね。本当にそういうことはゼッタイやめてほしいわよね。

 え、わたしが日本にいる間、何を食べてるかって?日本の秋から冬の食べ物といったら、なんといっても木の実よね。昆虫(こんちゅう)も少なくなっちゃうし。日本に渡(わた)ってきたときは、体重がすごく落ちちゃってるから、たくさん木の実を食べるのよ。とくに赤や黒い色の実(4)
赤や黒い色の実(4)
ツグミは、ツルウメモドキやピラカンサスなど、よく目立つ木の実を好(この)んで食べます。また、ムクノキやネズミモチなど、黒みがかった木の実も同じように食べます。
なんて大好き!春には子どもを作るために北の国に帰るから、一生懸命(いっしょうけんめい)食べて力をたくわえるのよ!

 でも、冬のきびしい季節(きせつ)を乗りこえたからもう春ね。木の実もほとんど食べちゃったから、地面におりて(5)
地面におりて(5)
木の実がよく実る秋ごろ、ツグミは木の上で実を食べていることが多いのですが、春先になると、地上に降(お)りて落ち葉の下や土の中に隠(かく)れる虫をとらえて食べる姿(すがた)がよく見られるようになります。
、栄養満点(えいようまんてん)の虫たち(6)
虫たち(6)
ツグミが食べる主なものは、地中に隠(かく)れるミミズや、甲虫類(こうちゅうるい)の幼虫(ようちゅう)などです。特(とく)に昆虫(こんちゅう)の体内にはたくさんのタンパク質(しつ)が含(ふく)まれているため、栄養(えいよう)をたくわえるにはもってこいの食べ物なのです。
をモリモリ食べてるの!え、少し太ってきた(7)
太ってきた(7)
日本に渡(わた)ってきたときのツグミの体重は、およそ75グラムですが、春になり、北の地域(ちいき)に帰るときはおよそ100グラムになります。
って?大きなお世話よ!失礼(しつれい)ね!わたしたちは海をこえて帰らなければならないの。だからたくさん食べて、エネルギーをたくわえなくちゃいけない(8)
エネルギーをたくわえなくちゃいけない(8)
ツグミは長い時間をかけて渡(わた)りを行わなければなりません。そのため、渡(わた)りの間だけ、胸(むね)にある骨(ほね)の間にエネルギーとなる脂肪(しぼう)を大量(たいりょう)にたくわえることができます。
のよ。よーし、じゅうぶん暖(あたた)かくなってきたから、そろそろ海をこえて帰らなきゃ!じゃ、また秋になったら会おうね!

 

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